2022年8月2日 16時20分
8月4日(木)伝統的七夕(旧暦の7/7)
太陰太陽暦の7月7日が今の暦の8月中旬ごろにあたり、この時期は梅雨も明けていることから、国立天文台が中心となって、二十四節気の処暑(しょしょ、毎年8月23日頃)より前で、処暑に最も近い新月を1日目として、7日目にあたる日を伝統的七夕と呼ぶことにしました。
空が晴れた場合は、夏の大三角形を形作る「おりひめ星」(こと座の1等星ベガ)と「ひこ星」(わし座の1等星アルタイル)を探して、空を見上げてみてください。夜空が暗い場所では、おりひめ星とひこ星の間に流れる天の川も見ることもできます。
8月13日(土)10時頃 ペルセウス座流星群の極大日
目立って多くの流星が出現するのは11日(木)から13日(土)の3夜で、12日(金)夜から13日(土)明け方に最も多くの流星が出現すると予想されます。
放射点が空に昇る21時頃から流星が出現するようになり、放射点が空高くに昇る明け方に近づくにつれて流星の数は多くなる見込みです。
ただ、今年は12日(金)が満月のためほぼ一晩中月明かりがあり、残念ながら流星の観測条件は良くありません。国立天文台によると空の暗い場所で観察した場合の流星数は、1時間あたり30個程度と予想されるとのことです。
8月の月は、12日(金)10時36分頃に満月を迎えます。
農事暦によると、8月の満月、英語で“Sturgeon Moon”(チョウザメ月)と言うそうです。
スタージョン=チョウザメという意味で、アメリカの先住民族であるネイティブアメリカンが、チョウザメの漁が最盛期を迎える8月に見える満月ということや、チョウザメは魚の王様と考えられていたことから名付けたと言われています。
土星が8月15日(月)12時33分に「衝(しょう)」を迎え、見頃となります。
「衝」とは、太陽系の天体が、地球から見て太陽とちょうど反対側になる瞬間のことです。太陽が沈むころに東の空から昇り、日の出の頃に西の空に沈むため、一晩中みることができます。
土星はやぎ座のそばで0.5等の明るさで輝きます。街中でも肉眼で簡単に見つけられる明るさで、目を引きそうです。
土星が衝を迎える前の8月12日(金)夜から13日(土)明け方に、月が土星に接近します。
12日(金)はちょうど満月です。まん丸なお月さまと土星が並んで輝く様子をお楽しみください。
▼12日(金)の昇る時間(東京)
土星 18時40分頃
月 19時09分頃
土星が東の空に昇ってから約2時間後には木星が空に昇り、さらに2時間から2時間半ほど後に火星が昇ってきます。木星はマイナス3.8等前後、火星は0.1等ほどの明るさで輝くため、夜空の中でも目を引きそうです。
月は土星と接近したあと、15日(月)から19日(金)にかけて木星と火星の側を通過していきます。
15日(月)夜から16日(火)明け方に月と木星が接近し、19日(金)深夜から20日(土)明け方には月と火星が接近するので注目です。
▼昇る時間(東京)
・15日(月) 月と木星が接近
月 20:43、木星 20:30、火星 22:49
・19日(金) 月と火星が接近
月 22:39、木星 20:14、火星 22:41