2/11国立天文台三鷹キャンパス 定例観望会まとめ

By 2022年2月14日NEWS

2021年2月14日日10時28分

2/11金曜日 19:00よりYouTubeライブで行なわれていた、国立天文台三鷹キャンパスのオンライン定例観望会。

今回の内容は「月」

月の成り立ちや、月の白い部分と黒い部分に含まれている岩石の違い、アポロ11号の着陸地点等、いろいろな解説を聞くことが出来ました。

1. 月とは

地球の衛星。
地球の周りを27.3日で一周している。
地球からの距離 約38万キロ。
直径3474キロ(地球の27%)。

2.満ち欠けの謎

月は自身で光っているわけではなく太陽光が当たって光っている。
地球から見た時の月に当たっている太陽光によって見え方が変わり、それが満ち欠けとなる。

3.月齢とは

満ち欠けの目安となる数字であり、新月から何日経ったかを表す数字。
新月とは「太陽と月が同じ方向になった瞬間」の事であり、お互いに動いている為、月齢は整数だけではなく、小数になることもある。(0-約29.5)

4.クレーターとは

小天体が衝突してできる穴。
クレーターが多い地域は長い時間、小天体が衝突しているほどさらされていると考えられる。

最も大きなクレーターは約536キロ。

5.月の模様の謎

月が誕生したころは大きなマグマの海だった。
そのマグマが冷える過程でいろいろな鉱物が結晶化され、
黒っぽい「海」と呼ばれる場所は主に玄武岩など重い鉱石がマグマの海の底に沈むことでできていて、白っぽい「高地」と呼ばれる場所は主に斜長石など軽い鉱石が浮かび上がることでできている。
 
画像の月の上部の大きい「海」と呼ばれる辺りにアポロ11号が着陸した。(通称 静かな海)
 
6.月の鉱石の見分け方
 
アポロ11号などが持ち帰った岩石を切削し、透けるほど薄くして薄片というものを作り、特殊なフィルター(偏光板)が入った顕微鏡で薄片を観察すると、鉱物によって見え方が決まっておりどんな鉱物が含まれているか知ることができる。
更にそれが分かれば、どんな岩石かを知ることもできる。
 
7.月の石が見られる施設
・アポロ試料
・月からの隕石
 
8.月と同じ種類の地球の岩石
 
月の海に多く含まれる玄武岩⇒理科の教材や石材などで多くみられる。
月の高地に多く含まれる斜長石⇒地球上では、一部の博物館等、見られる場所が限られる。
 

今回はこのような内容でした。次回は2/26土曜日19:00より開催されるそうです。
次回のテーマは「オリオン大星雲」です。ご興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

その他のスケジュールや過去のアーカイブはYouTube公式チャンネルにてご視聴いただけます。

また、その他の情報は公式Twitterアカウントより随時更新されています。

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